30歳スタート!まさかの卵巣嚢腫に…。開腹手術をした2016

ある日突然…女性の大切な臓器の病気が発覚。

結婚して1年…
卵巣嚢腫(チョコレート嚢胞)との戸惑いや不安との戦いを記録として残していきます。

入院3日目(術後1日目)

2016.5.18(水)


浅ーい睡眠を繰り返していた。


大体のブロガーさんが術後の夜が全然時間が経たない!と感じて長くて辛い夜だった。と言っていたので覚悟はしていた。


ただ私の場合は手術終わった時間が18時前だったのもあって割と早く世が明けた感じがした。


手術当日は夜中の看護師さんの回診が30分〜1時間置きくらいのペースだったのでその度に気になって起きたり寝返り打てないからナースコールしたり物が落ちてナースコールしたりと…

なんだかんだ寝苦しい夜だった気がする。


あ!術後1番心配される合併症。

その中でも開腹手術に多い腸閉塞。


私は術後3時間もしない内にプゥとガスが出た!!


それからはものすごい回数をプゥプゥプゥプゥおなら出まくり!

さすがに出過ぎるので看護師さんに心配だと伝えてみる。

ガスは多く出れば出るほど順調な証拠( •̀∀•́ )bと言われ安心する。


8時過ぎ 朝の回診時間


37°C超えの若干の微熱と全身麻酔が切れた後のお腹の傷の痛みで終始グッタリ。


お腹がズキズキと痛い。

寝返り打ったりリクライニングベッドで頭を上げたりとお腹に力が入る度に悶絶。

言葉に表せられない程の痛みは人生初かも!


1日3回程、看護師さんが腹帯の下の傷にあててるガーゼを交換しに来てくれるのだがピンセットを使ってお腹を触るのですっごいハラハラした。

今この傷にピンセットがもしも刺ささる事があったらきっと即死だ!!とか想像してビビる。


ちなみに傷はまだ怖くて見れない。

まだ自分のお腹にパックリ切れ目が入ってる姿を受け入れる勇気がない。

だからガーゼ交換などお腹をむき出しにされる時はタオルや枕で顔を押さえて見ないようにしていた。


お腹の痛みを何かに例えるなら…

腹筋中心のトレーニングを1ヶ月間くらいぶっ通しでやった後の重度の筋肉痛みたいな感じかなw


お腹を使う時に言葉にならない激痛が襲うので痛みに気力も体力も負けた時は看護師さんに言って背中に通ってる管の硬膜外麻酔が入ってるボトルのボタンを1プッシュして痛み止めを入れてもらう。


プッシュしてもらった瞬間、直接その液体が背中の管を通っていくのでじんわりと冷たくなるのが気持ち良かった。


熱のせいか身体が火照っていたから氷枕や冷たいものがやたら心地よかった!


10時過ぎ ガスが出たと言う事でようやく飲水OKの許可下りる。


お腹が痛すぎてベッド脇にある冷蔵庫に手を伸ばすもその度に冷や汗が出るほどいてぇ!


だけど取れなきゃ水飲めない(T ^ T)死ぬ(T ^ T)


力を振り絞ってお水を取る。

ガバガバ飲んでむせないようにゆっくり飲む。

今むせて咳なんかしたらもう私のHPはなくなる。


ベッドの上でリクライニングのあたまを上げて血栓防止の為に足首の運動をしながら時間を過ごす。暇だ。


外は晴天で気温が高いのかものすごくムシムシする。暑い!クソ暑い!!

病室から逃げたい!少しでも涼しい所があるなら行きたい!

当分シャワー入れないのに汗ビシャ(T ^ T)

ベタベタで気持ち悪くて泣きそう(T ^ T)

必死でうちわで扇いでみるが暑さは何故か増す一方…

動きたい!動いて移動したい!イライラする!


けど看護師さんが来るまで自力では何も出来ないのでひたすらベッドの上で過ごす。


相変わらずお腹痛いけどなるべくお腹に力を与えないよーに。


やっと看護師さんが来た!やっと歩ける!


まだテロンテロンの術着+T字帯+尿管のまま。


早く持ってきたパジャマに着替えたい!

着替えついでにあつーいタオルを持ってきて身体を拭いてくれると言ってくれたので甘えさせてもらって拭いてもらう。

なんだか申し訳なかったが気持ち良くて気分もサッパリ!

看護婦さん、何から何までありがとう。


一通り拭いてもらったらパジャマの上を着せてもらい次は下を履く。


ゆっくりベッドから下に足をついて立ち上がろうした瞬間!


クラクラ〜っと立ちくらみがしてダウン。


でも、立ち上がりたい!足を動かして歩きたい!との思いで少し休憩を挟んでもう一度チャレンジしてようやく掴まり立ちが出来た!

フラフラした足で掴まり立ちをクリアした赤ちゃんになった気分だ。


その時に昨夜からついていた足のマッサージ機と尿管を外してもらう。

次からは何が何でもこの足で自力でトイレに行かなければと言うプレッシャー。


下のパジャマを履かせてもらい全身着慣れたパジャマになり気分はルンルンだ!


その時、看護師さんがせっかく立ち上がれたのだからゆっくり歩いてみましょう!と。


1日ぶりに地面を歩くのが少し不安だったが早く歩けるようにならないとトイレが…という焦りが。


立ってるその場から重たーい足を引きずってゆっくり地面を踏み締めようと思った瞬間!


足に力が入らずその場でバタリ!!

看護師さんの腕を引っ張りながらベッドに倒れる。

頭がパニック!!足が使いものにならない!

自分の足がコントロール出来ない!人生初の出来事で頭が真っ白!なんで?なんで?なんで?


私は真っ先にある事を思い出した。

それは〝全身麻酔〟のリスク。足にくる後遺症だ。もしくは血栓か。


とにかく自分の足で地面を踏めない。足を動かしたくても下半身の酷い痺れに負けて一歩前に出す事も出来ない。


正直、この病気だとわかってから初めて泣きそうになった。


看護師さんは背中の麻酔の影響かも。

硬膜外麻酔が合わない人は下半身が痺れたりする人がまれにいる。

背中の薬を使わなくなったら下半身の痺れもなくなるから大丈夫よ!

また午後にでも歩行練習しよう!と優しく声を掛けてくれたけど私はベッドの上でただただ唖然と過ごした。


仕切られたカーテンの中に1人ぼっち。


不安を吐き出せる相手もいない。


今すぐ仕事中のちーさんに電話したい。

でも、大部屋の為、通話の使用は禁止。

部屋のすぐ隣のデイコーナーに行けば電話出来るのだが歩けない。


病む一方だ。

不安で不安で仕方がなくナースコールで看護師さんを呼ぶ。

足が痺れているのが不安で仕方がないと訴えてみる。

背中の薬のせいなら外して欲しいと悲願。

でも、まだ手術終わって半日しか経ってないからもう少し薬を入れておいた方がいいよと。


またまた不安のまましばらくベッド上で過ごす。


術後初の食事が出る。



食事と言っても全て汁物。


重湯。具なし味噌汁。ホットミルク。ほうじ茶。ぶどうジュース?


1日半何も食べてないがさっきのショックで気分が悪いせいかあまり食欲がない。


でも、食べなきゃ元気が出ないと思い嫌々汁物を飲み込んで行く。


食事中も頭の中は嫌な事が頭をグルグル。血栓か?後遺症か?

私はこのまま一生立てないんではないか?と。

今となれば大袈裟な!って友達にも笑い合えるけどこの時は大真面目。

もう不安で不安でとにかく歩けない事にはこの恐怖感からは抜け出せない!


またナースコールで看護師さんを呼ぶ。←しつこいw


またまたこの痛み止めの薬はいらないからこの管を取って欲しい。

歩けないと不安だからこの薬はもう使いたくない。と訴える。


看護師さんも不安なのはわかるから先生に確認してくるね。と去っていき少しすると戻ってきてくれて管を抜くのは明日になるけど薬は使わないで飲み薬の痛み止めで様子見ましょう!と言ってくれた。


それからは1時間か2時間位は経ったのかな?


足の感覚が少しずつ戻ってきたのを感じてナースコールで看護師さんを呼んでトイレに行きたいと伝える。


ゆっくりゆっくり立ち上がる。足を一歩前に出してみる。


歩けた!!

めちゃめちゃゆっくりで亀のスピードだけど歩けた!!!

ちゃんと自分の足で地面を踏み締めている!!!!( ; ; )

良かったー。本当に良かったー。

やっと生きてる実感が湧く。


そのまま点滴台をガラガラと押しながらゆっくりトイレの中に入る。

看護師さんはトイレ前で待機してくれている。

用を足しながら歩けた事に嬉しくてジーンとなってたw


私の30歳の身体よ!

よくこの30年間初のピンチを乗り切ってくれた!

全身麻酔というリスクから打ち勝ってくれた!

何年もの間、身体に悪いとされているタバコを吸っててごめんなさい。

これからはもっと身体を労わり大切にします。と心に誓った瞬間だった。

手術が無事に終わった今、思うことはいい経験が出来たと。

もちろん傷は一生残るし怖くて怖くていい大人が逃げ出したくなるくらい出来れば一生経験したくなかった。

でも、神様がこのタイミングで私にこの試練を与えたという事は何か意味があるのかも知れない。

結婚して一年過ぎたばかり。

今はまだ妊活してる訳でもないしまだその余裕もぶっちゃけない。

今、2人で生活をしていくのが一番だが子供は諦めている訳ではない。授かれるのであれば欲しい!しかも出来れば2人!

年齢的にもそろそろ行動しなきゃ後悔するとは頭ではわかっていても今すぐにでも!って言える自信がない。

経済的余裕もそうだけど自分たちが親になるという事が。

そんな日々をダラダラ過ごしていれば気付いた的にはすでに遅いという事も免れないだろう。

今回、女性として大切な部分の病気になり決して健康でいるという事は当たり前ではないという事。

まだまだ赤ちゃんを授かるには時間があるとか。

自分もいつでも赤ちゃんが産めるなんて保証はどこにもないという事。

うまく言葉に出来ないけど色々と考えさせられた。

私だけではなくちーさんも少しは色んな事に気付き考える事をしてくれてるといいけど。

まあ、あんま期待できんなw


話はだいぶ逸れてしまったけど

ようやく自分の足で歩く事が出来た私はこのまま大人しく過ごす事が出来なくなりリハビリがてらフロアを一周回ってみる事にした。

起き上がるのが苦痛でしかないからトイレとか1回でも起き上がったタイミングで足を動かして歩行練習するようにしよう!

点滴台を押しながらゆっくりゆっくり一歩一歩を確かめるように歩いた。

お腹が痛むため時折お腹を押さえながら歩く。

病室に戻ってくると同室の方がさっきの私の悲鳴が聞こえてたらしく良かったね!ちゃんと歩けてるね(^ ^)と笑顔で話しかけてくれて本当に嬉しかった♪


それから夕方になりママがお見舞いに来てくれたので調子に乗って歩けてる姿を披露w


でも、まだベッドからの起き上がりは1人では難しくて悶絶しまくりで時間が掛かるからママに腕を引っ張ってもらって起き上がる。


デイコーナーで1時間程、ママとおしゃべり♪


18時 夕飯と言ってもさっきと変わらず汁物中心


19時頃 仕事を早く終わらせたちーさんが会いに来てくれた♪

歩けるようになったらすっかり気分もよくなり回復力がUPした気がする!


この経験をした皆さんがよくブログに書いている言葉…

人間の身体の回復力はすごい!!


今日1日ですっかりこの言葉の虜になりましたw


入院して3日目。

そろそろ慣れない入院生活に疲れが…

相変わらず少しの音とかで起きちゃうし寝不足。


看護婦さんに相談して軽めの眠剤を出してもらい就寝。


術後の夜よりも今日1日の方がよっぽど長く感じた。


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